土和竹香とは

筆者:古川 寛

合同会社土和竹香の設立の原点には、地域おこし協力隊として、熊本県和水町に来ていた私と、その和水町で農業を営んでいた上田さんとの出会いがあります。

地域おこし協力隊として、和水町を元気にするべく、様々な人と交流していく中で、上田さんと出会ったのが2012年。上田さんのひたむきな姿勢に感銘を覚えつつも、共通する話題がなく、知り合ってから数か月は、特に交流することもないまま時間が過ぎていきました。そんな折、上田さんがFACEBOOKに上げた記事がきっかけとなり交流がすることとなりました。上田さんのところで育てていた月下美人に花が咲いたという記事でしたが、月下美人は花をつけるのが難しく、都市部では新聞に載るほどのこと。実際に月下美人の見せてもらうことになり、その時にいろいろとお話を聞くことになりました。
その交流の中で、上田さんの考えや人となりの素晴らしさに惚れ込み、自身にできることでの協力をするようになります。
そうして交流を続けていく中で、私の地域おこし協力隊としての最後の年度である2014年の春、地域おこし協力隊終了後のことを心配した上田さんから、一緒に事業をしないかとのお話をいただきました。

地域おこし協力隊として、着任した当初から、地域づくり関することを仕事として、任期後もやっていきたいと思っていたので、農作物の販売に関する仕事というのは想定にありませんでした。また、上田さんにもリスクを背負ってもらってというのは、当時の私には自信の持てないことであり、自分ではお応えできないと、一度お断りしております。しかし、その後、改めて、上田さん自身がリスクを承知で自分を誘うというのはどういうことか、というのを考え、この好意に乗らなければ、地域を元気にするために来た地域おこし協力隊ではないと思い、再度お話しする機会をいただき、起業に向けて動き出すことになります。
全く想定していなかったことでしたので、準備が一からであったことなど、様々な理由から起業まで時間をかけることになりました。その中で、上田さんが大事にしていること、会社として大事にしていきたいことを文字にして、土和竹香(とわちっか)という名前が生まれました。

農業の基本である土にこだわるというところから「土」。上田さんをはじめとする多くの人との出会いから生まれた会社という意味と、だからこそ人の縁を大切にしたいという気持ちから「和」。土にこだわるために作っている土壌改良剤の原料が竹であり、それが弊社の根本を支えるものであるというところから「竹」。上田さんが作る農作物はどれも香り豊かで、おいしいもの。そんな農作物を扱っていくという意味で「香」。
この四つの文字を併せたのが弊社の名前である土和竹香です。

地方に住む人たちの思いを、食と農を通して、都会の人たちに伝えていく。地域おこし協力隊として地方にやってきた私だからこその思いを表現していくのも、土和竹香のあり方だと考えております。