ミネラルの働きとそれを活用した農法について

筆者:合同会社土和竹香 代表社員 古川 寛

弊社が特にこだわっているのが、上田さんが編み出したミネラルを使用して農作物を育てる「超ミネラル農法」です。

ミネラルという名称自体はよく知られているものですが、その働きや発生源についてはまだまだよく知られていません。この項ではミネラルとそれを活用した「超ミネラル農法」について説明していきます。

 

<ミネラルとは>
ビタミンやアミノ酸については、よく知られるようになりましたが、ミネラルについてはよく知らない、という人も多いのではないでしょうか。
ミネラル(無機質ともいいます)には、カルシウム、鉄、ナトリウム、マグネシウムなどがあります。体が必要とする量が少ないので微量要素とも呼ばれている栄養素です。体中では作ることができない栄養素の一つでもあります。

地球上に存在する元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものをミネラルといいます。およそ100種類ある元素の中で、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして、現在16種類(ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)が知られています。そのうち厚生労働省が摂取基準を決めているのは、イオウ・塩素・コバルトを除く13種類です。(厚生労働省HPより抜粋)

厚生労働省ではこのようにミネラルを解釈しています。カルシウムや鉄分は、ミネラルの中でも、その働きや役割が良く知られている成分ではありますが、それ以外についてはよく知られていない成分と言っても過言ではない状態です。

 

<ミネラルの役割>
ミネラルには、骨などの体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがあり、生命活動を助けるとても重要な成分です。人体にとっては、ビタミンやアミノ酸と同様に大切なものであるにも関わらず、その役割や取り方など、詳しいことはあまり認知されていません。前記の通りミネラルはごく微量な量でその役割を果たしてくれますが、不足すると様々な症状が出るという、重要な役割を持った要素でもあります。

ミネラルは、無機物のため、そのまま摂取しても十分な働きを得ることはできません。そのため、人がミネラルを摂取するためには、何らかの食べ物を通して取ることになります。

 

<ミネラルの流れ>
ミネラルは、鉱物にたくさん含まれており、積雪が解ける際に岩肌を溶かす、滝や川などの流れの中で少しずつ削られる、というところから水の中に入り、川水や地下の湧水によって運ばれていきます。そのため、水の流れの最終地点である海には絶えずミネラルが流れ込んでいるので、海藻類はミネラルが豊富、という状況になります。しかし、現在の食生活の中では、海藻類を毎日食べることも少なくなっているという話をよく耳にします。

川水や湧き水によって運ばれくるミネラルは、田んぼや畑に入り、植物の栄養素にもなります。ですが、その流れはとても緩やかなもので、常に水の中にたくさんのミネラルが溢れているわけではありません。

このようにミネラルは、土中にも含まれるので、農作物からも摂取することはできますが、自然環境や河川環境の変化などにより、土中のミネラル分は減ってきています。自然の流れの中で、田んぼや畑にミネラルは補充されていきますが、作物を栽培し収穫していく環境の中では、植物が吸収する量の方が多くなり、土壌の栄養素は失われていくこととなります。

またここ最近は、植物自体がミネラルを吸収する力が弱くなっているため、現在の農作物は、昔よりもミネラル分を含んでいないという話もあります。

 

<ミネラルの働きと農業>
植物は生長する際に、土中にある栄養素および空気中の成分を利用します。空気中にあるものの量は変化しませんが、土中にあるものの量は、その場所の土の状態によって大きく変化します。この土の中の栄養素は、ミネラルだけでなく、腐敗した植物に含まれる食物繊維や炭素など、たくさんあります。

人間の体もそうですが、ミネラルは体を作っていく上でとても重要なもので、植物にとっても生長するためにとても重要なものです。
現在の一般的な農法では、肥料については、よく研究されておりますが、ミネラルについてはまだまだ研究が行き届いていません。そういった背景と、前記のミネラルの流れから、現在は土中に自然の流れの中で補われるミネラルを、植物が使用して生長している状態です。
農作物は、実や葉といった植物の生長の成果物を収穫していくので、ミネラルはどんどん減っていくことになります。ミネラルが減ってしまった土地では、植物を元気に育てることができないので、一定期間、その土地を休ませる、などの対策が必要となっています。

ミネラルは、山からの川水や地下の湧水によって運ばれてきますが、その流れはとても緩やかなものです。ですので、少し休ませた程度では、十分な量が補われることはなく、その結果、一定の収穫量を確保するために、肥料で無理に生長させて、というやり方になってしまいます。肥料で無理に生長させるので、不自然な成長となり、害虫や病気に弱くなる、風や雨に負けてしまう、といった不健康な作物になってしまいます。

 

<超ミネラル農法>
そこで、弊社の生産を担当している上田さんは、ミネラルを補う農法に着目しました。特許出願中の土壌改良剤はそのために開発されたものでもあります。
ミネラルを意図的に足すことで、植物のミネラル不足が解消され、生き物本来の抵抗力のある強い植物になっていきます。そして、その力が集約されたものとして実や葉という成果物が生まれるので、その植物の特徴がしっかり発揮された、味わいの深いものになります。

それは味だけでなく、見た目や香りにも影響し、さらに、成果物の量という面でも大きな差を生みだします。上田さんが作るものは、色もよく、味もよく、サイズも大きく、量も多いというのが特徴です。

また栽培時においても、健康な植物として生長するので、害虫や病気の被害にあいにくく、結果として、農薬の使用を抑えても、しっかりと収穫できるようになります。さらに肥料の効果もしっかりと出るので、より健康な植物が出来上がります。
ですが、微量要素という言葉の通り、必要量は微量です。ビタミンやアミノ酸と違い、ミネラルは取りすぎると弊害が発生することもあります。そのため量加減が特に重要となります。その調節こそが上田さんの編み出した超ミネラル農法の真髄であり、弊社として大切にしていきたい農業技術でもあります。

 

弊社のミネラルに重点を置いた農法は、植物だけでなく、それを摂取する人間にも、とても重要なものであると考えています。ミネラルの働きについては、まだまだ未解明の部分も多いようですが、植物に出る効果を見る限りでは、良い効果の方が多いように思います。おいしく、安心して食べられて、そして、健康にも役立つもの。その弊社のコンセプトは、ミネラルによって支えられています。

 

※この記事の内容は、学術的に裏付けされたものではありません。実際に農場で試験した結果をもとに書いております。文中にある通り、まだまだミネラルの働きについては未解明な部分が多く、農業への効果も学術的には実証されていません。その上で、弊社内で調べられる範囲でのことを記事としておりますので、その効果を保証するものではありません。